会長就任のご挨拶


     
           
       
     
           
     

                

                                      会長 山﨑 邦生

この度の定期総会役員選任選挙において理事に三度選定され、続いて行われた臨時理事会において会長に選任いただきました。会員の皆様の熱い強い思いをお示しいただいて心より感謝申し上げます。ご期待に添えるよう誠心誠意がんばって参りますので引続きご支援、ご指導賜りますようお願い申し上げます。

偖、本年5月8日を以て新型コロナウイルスの感染法上の分類が5類に引き下げられました。これを機に我が業界も反転攻勢を掛けたいと思いますが、一旦萎んだ患者様のマインドが一体どこまで回復するのか一抹の不安を抱えていることも事実です。

総請求額の推移を見ますと僅かながら回復傾向にありますが、コロナ前には到底及ばない状態です。加えて、我々を取巻く状況はコロナ環境だけではありません。保険者との様々な解釈の相違、柔道整復療養費検討専門委員会における厚生労働省との交渉量の減少、料金改定に向けた環境整備の遅れ、過去10年に及ぶ療養費の減少傾向に歯止めがかからない等々、明るい兆しが見えてきたという状況ではありません。また、日整の一連の不祥事が更に柔道整復の社会的立場を不利なものにしています。

このような中、会員の皆様には日々現場での施術に真摯に向き合っていただき、地域住民の健康福祉に貢献していただいていることは大変ありがたく、敬服の外ありません。近年は超音波観察装置などを駆使して患者様の的確な外傷判断に役立てている先生方も多くなったと認識しております。如何に患者様の健康に寄与できるかという問題意識はこれからの柔整師に欠かすことの出来ない条件になってきます。技を磨くこと、患者様対応の練熟度の向上、科学的、医学的知識の習得、倫理意識の向上、そして患者様のご期待に添うこと等、柔整業界をまっすぐに真っ当に導くため医療従事者としての自覚が強く求められていると思います。会員の皆様には大変真面目に取組んでいただいていることは強く肌身に感じております。このすばらしい岡山県柔道整復師会のアイデンティティーを更に後世にまで引き継いでいただければありがたく思います。

こういったことの環境整備に取組むと共に日本柔道整復師会役員として4年間携わらせていただいた経験と人脈をフルに活用し、これからの岡山県柔道整復師会の更なる発展に貢献して参りたいと思っています。各保険者、岡山県医師会、行政との信頼関係の醸成と様々な案件の情報共有を密にし、岡山県柔道整復師会会員が真に柔整業界の担い手であることをしっかりとアピールし、働き場としての柔整業界の立場を確立して行くための努力をして参ります。そして、喫緊の課題として組織力の強化と療養費をはじめとする収入面の強化があります。一人でも多くの患者様にご来院いただき、国家資格を有する柔道整復師の安全安心な施術を受けていただくことです。

また、事務面では会員の皆さまへの送金通知、お知らせを、DXを活用した通信方法に切替えたいと考えています。なるべく紙媒体を少なくし、情報をデジタル化してデータのやり取りをすることによって、事務の効率化と経費の大幅な削減を図ることが出来るのではないかと考えています。ITに疎いと言われる方もあるかと思いますが、そこはしっかりとお支えし、IT化の波に乗り遅れないようにしていきたいと考えております。

最後になりますが、与えていただいたこの2年間を会員の皆様のご期待に添うべく、また、岡山県柔道整復師会、日本柔道整復師会のために粉骨砕身努力をして参ります。会員の皆様のご理解とご協力、ご支援、ご鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げまして会長就任のご挨拶といたします。

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