体操でプレゼンティーズム解消

我が国は他国に類を見ない急速なペースで少子高齢化が進展し、現役世代である生産年齢人口は1995年をピークに減少に転じています。
一方、社会保障給付費は年々増加しており、今後現役世代の負担はますます増加することが見込まれています。
また、持続可能な経済社会を維持するには現役世代がその能力を十分に発揮し、生産能力を維持することが重要であり、厚生労働省の「業務上疾病調査」によると、2019年に休業4日以上を要する業務上疾病の中で腰痛が占める割合は61.5%と半数を上回っています。
腰痛を含むこれら「プレゼンティーズム」は業務上大きな課題となっていることから、実効ある予防対策を講じることが国からも強く求められています。
よって、労働者自身と事業者は積極的に「プレゼンティーズム」に向き合い健康経営に対する策を講ずるべきです。
そこで岡山県柔道整復師協同組合に所属する柔道整復師は、各々の施術所において、これら多くの症状に携わっていることから「プレゼンティーズム」対策の実施者として適切な人材として挙げられます。
今後、現役世代が更に長く健康で働くには、身体と精神の健全な保持の必要性がますます高まっており、今以上に企業は健康経営に目を向ける必要性があると考えています。

運動プログラムと運動方法
- 環太平洋大学との委託業務により、運動プログラムを作成し、契約企業にそれを配布する。
- 職場や現場ごとに任意の時間(ラジオ体操のように)で原則週3回程度行ってもらう。(所要時間は20~25分)
- 岡山県柔道整復師協同組合に所属する柔道整復師が月1~2回現地へ出向き(なるべく実地で行いたい)、またはオンライン(リアルタイム)によりプログラムの要点および修正箇所を指導する。
- 6か月を3ブロックに細分化し、運動種目の難易度は、ブロック毎に徐々に高める。
最初のプログラム 1.7種目のダイナミックストレッチ 2.3種目の下半身の自体重筋力向上 3.4種目の静的ストレッチ種目の計14種目で構成する。 - 運動指導を開始する前、3か月後、6か月後の計3回、運動能力測定を行う。
- そのデータを企業側へフィードバックし、企業の健康経営の指数を示す。できれば前後の医療費等の費用比較ができればありがたい。
- 個人にも記録表を作成し、社員各位の健康管理にも役立てる。
-国家資格(厚生労働大臣免許)を持った柔道整復師が体操を指導します-
柔道整復師とは
〇 WHOでは「Judo Therapist(柔道セラピスト)」と表現しています。
〇 打撲、捻挫、脱臼、骨折、肉離れなど様々なケガの施術をすることを業務としています。
〇 医療リハビリ、介護、各種スポーツのトレーナーとして従事している者も多くいます。
メリット
〇 体操の指導を受けることで、プレゼンティーズムの抑制が可能
〇 健康リスクと労働生産性損失を抑制
〇 労災事故にもつながる急性腰痛等の防止 など
プログラムの実績
- 骨格筋量:3%増加
- 体脂肪率:6%減少
- 基礎代謝:2%増加
- 長座体前屈の柔軟性:10%増加
- 腰背部伸展筋力:8%増加
- 右足の脚筋力(ロコモ片足立ち上がりテスト):10%増加
- 左足でのバランス能力(片足静的バランステスト):16%増加
- 仕事環境の居心地:15%増加
- 仕事への集中度合い:34%増加
お問い合わせ先 岡山県柔道整復師協同組合 塚﨑(つかざき)TEL 086-245-2455